いのち
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2025年度修学院フォーラム「いのち」
第3回 歴史からみる旧約聖書の思想
― 唯一神信仰、契約思想、戦争と平和 ―
【協賛 京都キリスト教協議会(KCC)】
講師:月本 昭男 
(立教大学・上智大学名誉教授)
  古代イスラエルの民は、バビロニアやアッシリア、エジプトやペルシアなどが支配権をあらそった古代オリエント文明地の一隅に歴史を刻んだ弱小の民に過ぎませんでした。物質文化の点でもいたって貧弱であり、政治的にはそれらの強大国に翻弄され続けました。ところが、その彼らが残した旧約聖書(ヘブライ語聖書)は、ユダヤ教の基礎を形成し、キリスト教誕生の土壌となり、イスラム教にまで影響を及ぼすことをとおして、人類の宗教・精神史に多大な影響を及ぼすことになりました。旧約聖書の思想と信仰は、しかし、抽象概念を駆使して観念的に作り上げられたのではありません。古代オリエントの強大国のはざまで翻弄される歴史のなかで紡ぎ出され、育まれました。このフォーラムでは、古代オリエント文明という背景に照らして、旧約聖書の思想を考えてゆきたいと思います。

《講演テーマ》

1回:唯神信仰成立の逆説的性格

2回:契約思想の社会的背景と特質

3回:一神教は暴力的か、排他的か

スケジュール

11月2日(日)

15:30   

160   開 会、参加者紹介   

16:30   

1800   夕 /チェックイン

1900   質疑応答・はなしあい

20:30    自由懇談

11月3日(月・祝

 730   静想の時

8:00    食/チェックアウト

9:00     

10:00     憩、ティータイム

10:30     質疑応答・はなしあい

12:00     昼食

13:00    演3   

14:00   休憩

14:10   質疑応答・はなしあい

15:10   閉 会


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申込ボタン.png












2025年11月 2日 (日) 〜 3日(月・祝) (日)16:00~(月・祝)15:10
場 所:関西セミナーハウス
参加費:16,000 円 学生 8,000 円
   [1泊3食、京都市宿泊税200円込]
締切日:10月26日(日)
◇宿泊室は、2~3名の相部屋を標準とします。
◇個室ご希望の方は、お申込みの際にお知らせください。個室追加料1,000円をご負担ください。
*できるだけ全日程ご参加ください。やむを得ない場合は、部分参加も可能です。部分参加の会費は事務局にお尋ねください。
*お申込みには、事務局から電子メールか電話で、受け付けの お知らせをします。申込み後2~3日経っても返信が無い場合は、不着などの 可能性がありますので、お電話などでお問い合わせください。
*前日以後のキャンセル、 変更には、キャンセル料金が発生します。 
<講師プロフィール>
月本 昭男(つきもと あきお) 氏
立教大学・上智大学名誉教授
 1948年、長野県に生まれる。新島学園高等学校(群馬県)、東京大学、ドイツ・テュービンゲン大学に学ぶ。専攻分野は旧約聖書、古代オリエント、人類宗教史。立教大学(1981~2014年)、上智大学(2014~2022年)で旧約聖書、古代イスラエル史、聖書考古学などを教える。前古代オリエント博物館館長。立教大学・上智大学名誉教授。
著書:『目で見る聖書の時代』(日本キリスト教団出版局)、『古代メソポタミアの神話と儀礼』(岩波書店)、『旧約聖書に見るユーモアとアイロニー』(教文館)、『詩篇の思想と信仰I~VI』(新教出版社)、『見えない神を信ずる』(日本キリスト教団出版局) 、『物語としての旧約聖書』(NHK出版)、『増補 古典としての旧約聖書』(ちくま学芸文庫)など。
訳書:『創世記』『エゼキエル書』『ギルガメシュ叙事詩』(いずれも岩波書店)、『エヌマ・エリシュ』(ぷねうま舎)など。
経堂聖書会所属 https://kyodo-seishokai.com/
  
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