
発題1「なぜ日本は原発をやめられないのか?」
講師 青木 美希
「私たちはメリットばかり知らされ、デメリットが知らされていないことがわかった」。私の講演を聞いた大学生の言葉です。
福島第一原発事故から14年、いまも原子力緊急事態宣⾔発令中で数万人が避難していま す。富士山周辺地域の野生キノコはセシウムが検出され出荷制限がかかっています。原発 事故の収束作業ではがんの労災認定者が14⼈となっています。これから汚染が激しいエリアの作業が多くなっていきます。880トンのデブリは0.9グラムしか取り出せていません。原発があれば、私たちの負担は電気料金と税金で重くなっていきます。これだけの大きな事故を起こしながら、なぜ再び原発に戻るのか。なぜ現政府はそこまでして原発に固執するのか。
みなさまと考えたいと思います。
発題2「原発事故は私たちに何をもたらすのか 福島の現状から」
《両日とも福島からオンライン参加》
講師 武藤 類子
2011年の福島原発事故から14年が経ちます。事故は今も収束せず「原子力緊急事態宣言」は発令されたまま解除されていません。多くの住民が家、仕事、家族、地域社会、伝統行事や芸能、楽しみなどを失いました。原子力発電所が事故を起こすと、その被害は多岐にわたり長期間続きます。更に、放射性物質の再拡散、原発労働者の過酷な被ばく、住民の健康被害など新たな被害が生まれています。
日本政府はGX法、新エネルギー基本計画で、事故後減らしていく方針だった原発の、最大限の利用を再び推進しようとしています。原発事故の中心である福島から宣伝などを使った原発事故の被害の風化、莫大な復興予算を投じた災害便乗型ビジネスが繰り広げられ、事故の責任は曖昧にされたまま、助けが必要な被害者は口を封じられ置き去りにされています。
絶望的な現実に向き合ったうえで、なぜこんなことが起きるのか、どう抗う事が出来るのかを一緒に考えて頂けたら幸いです。
◎スケジュール◎
16:00~16:30 オリエンテーション
参加者紹介
16:30~18:00 発題講演1
青木 美希さん
18:00~19:00 夕 食
19:00~21:00 はなしあい
21:00~ 自由懇談
【2日目】 9月15日(月・祝)
8:00~ 9:00 朝食・チェックアウト
9:00~10:30 発題講演2
武藤 類子さん
10:30~10:50 休憩
12:10~13:10 昼 食
13:10~14:00 グループ別はなしあい
14:00~14:20 休憩
14:20~15:30 総合討論
15:30 閉 会
◎申込は下記より ↓ (クリックするとフォームが開きます)