いのち
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2023年度修学院フォーラム「いのち」
第3回 旧約聖書と現代:人間と自然、人間の社会、人間と文明

講師:月本 昭男 
(古代オリエント博物館館長)
  イスラエルの民は、そもそも、古代オリエント文明世界の辺境の地に歴史を刻んだ一弱小民族にすぎませんでした。しかし、彼らが残した歴史と信仰の記録であるヘブライ語聖書(旧約聖書)は、後のユダヤ教を基礎づけ、キリスト教成立の土壌となりました。さらにイスラム教にも大きな影響を及ぼしました。一弱小民族の歴史と信仰の記録が人類の宗教史を大きく方向づけたのです。それは人類宗教史の一大逆説とも呼びうる現象です。
  このフォーラムでは、そのようなヘブライ語聖書の思想の一端を探ってゆきます。具体的には、その劈頭を飾る「原初史」(創世記1~11章)をおもな題材にして、「人間と自然」「人間と社会」「人間と文明」という三つの観点から、ヘブライ語聖書読み直してみます。そして、それを私たち自身が抱く自然観、社会観、文明観と突き合わせてみることにより、旧約聖書のもつ現代的意義に触れてみたいと思います。


スケジュール

113日(金・祝)

13:30        

14:00~14:30   会、参加者紹介 

14:30~16:00  講 演1「人間と自然」

16:00~16:30   憩/チェックイン

16:30~17:45  はなしあい

18:00~19:00  

19:00~20:00  2「人間と社会」

20:00~20:15  

20:15~21:15  はなしあい

21:15~       自由懇談

114日(土)

  7:30~ 8:00  静想の時

8:00~ 9:00  食/チェックアウト

9:00~10:00   演3「間と文明」

10:00~10:30 

10:30~12:00  はなしあい

12:00~13:00  昼食(弁当)、自由懇談

13:00~     自由解散


◇ご体調のすぐれない場合は、参加をお控えください。
  ◇開催中、マスクの着用をお願いする際は、ご協力をお願いいたします。

 

2023年11月 3日 (金) 〜 11月4日(土) (金)14:00~(土)13:00
場 所:関西セミナーハウス[対面開催]
参加費:16,000 円 学生 8,000 円
   [1泊3食、京都市宿泊税200円込]
締切日:10月27日(金) まで
  (または、満室になり次第)
❊ 要項(チラシ)を確認の上、必要事項(相部屋可否など)を、WEBフォーム、Fax(要項裏面書式)、電子メール、電話等でお申し込みください。
*できるだけ全日程ご参加ください。やむを得ない場合は、部分参加も可能です。部分参加の会費は事務局にお尋ねください。
*お申込みには、事務局から電子メールか電話で、受け付けの お知らせをします。申込み後2~3日経っても返信が無い場合は、不着などの 可能性がありますので、お電話などでお問い合わせください。
*直前のキャンセル、 変更には、キャンセル料金が発生します。
<講師プロフィール>
月本 昭男(つきもと あきお) 氏
古代オリエント博物館館長
1948 年、長野県に生まれる。新島学園高等学校(群馬県)、東京大学、ドイ ツ・テュービンゲン大学に学ぶ。専攻分野は旧約聖書、古代オリエント、 人類宗教史。立教大学(1981~2014 年)、上智大学(2014~2022 年)で旧 約聖書、古代イスラエル史、聖書考古学などを教える。現在、古代オリエ ント博物館館長、立教大学・上智大学名誉教授。
著書:『目で見る聖書の時代』(日本キリスト教団出版局)、『古代メソポ タミアの神話と儀礼』(岩波書店)、『旧約聖書に見るユーモアとアイロ ニー』(教文館)、『詩篇の思想と信仰 I~VI』(新教出版社)、『物語とし ての旧約聖書(上・下)』(NHK 出版)、『見えない神を信ずる』(日本キリス ト教団出版局)、『エヌマ・エリシュ』(ぷねうま舎)など。
訳書:『創世記』、『エゼキエル書』(岩波書店)など。
経堂聖書会所属 https://kyodo-seishokai.com/
  
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