社会
2023年度修学院フォーラム「社会」<第2回>
<エネルギーを考える第11回>
原発回帰か再生エネルギー活用か 私たちはどんな世界を目指すのか?
 私達の政府は、この国を再びエネルギーの多くを原子力発電に頼る社会に戻そうとしています。地球環境を悪化させるCO2ガスの排出を抑え、国際紛争によるエネルギー不足を防ぐためと言われます。しかしチェルノブイリとフクシマの原発事故は、原発が事故により人の命に甚大な被害を与え、その廃棄物が地球環境に解決不能な放射線汚染をもたらすことを示しました。これに対し、太陽光や風力などを生かした再生可能エネルギーは、地球環境を汚すことがなく、国際紛争により遮断されることもありません。どうして私たちは、原発を廃棄し、再生可能エネルギーを生かす社会を作れないのでしょうか?私達は、どんな社会を目ざすのでしょうか?
 (企画:木村護郎クリストフ、小久保 正) 

講師:福嶋 揚

   (神学者)

片岡 輝美

   (会津放射能情報センター代表

近藤 恵

二本松営農ソーラー株式会社代表取締役)

牛山 泉

 足利大学 理事・名誉教授)

◎スケジュール◎    

【1日目】

  16:00~16:30 オリエンテーション

16:30~17:30 発題1  福嶋 揚さん

17:40~18:40 発題2  片岡 輝美さん

18:5019:50  夕 食

19:5020:20  グループ討論

20:3021:30  全体討論 

21:30~     自由懇


2日目】

  7:30~ 8:00  静想の時

  8:00~ 9:00   朝食・チェックアウト
 9:00~11:00  映画上映と
 

          発題3 近藤 恵さん

11:10~12:10 発題4  牛山 泉さん            

12:2013:20 昼 食

13:2013:50  グループ討論

14:0015:00  若い世代からの提言

15:0016:00 総合討論

16:00        閉 会

発題1.「死の力/いのちの力

福嶋 揚

核エネルギーは、核兵器=原爆に用いられようが、核発電=原発に用いられようが、地球生態系を破滅させる「死の力」です。日本は史上初めて核攻撃を受け、さらに史上最大の核事故を経験した国です。けれども国家権力と巨大資本の両者は、今なお核エネルギーを欲しています。軍事力と経済力の極大化は第三次世界大戦をもたらします。私たちが生き延びるためには、これらの力と異なる「いのちの力」を活性化させる以外にありません。

 発題2.私のあとに続くいのちのために 〜福島からのメッセージ

片岡 輝美

2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所核事故は「原子力神話」の終わりのはずでした。しかしその直後から始まったのは「これくらいの事故は問題ない、放射能は怖くない」との「放射能神話」です。そして12年経った今、その神話は「復興」という姿になり、私たちの生活の隅々まで入り込んでいます。あの時起きたこと、今、起きていることから、ほんとうに重要なことを見分けたいと思います。   

 

発題3.太陽の光を活かす~奪い合いを止めた先に             

近藤 恵

営農ソーラーの世界的注目が止まりません。再生可能エネルギーへのシフトの実現にむけて、各国が研究・投資を加速させています。土地の奪い合いとも言える太陽光発電と農業ですが、お互いが効率を求めすぎないことで共存できる道が開きつつあります。本年4月に韓国大邱で開催された第4回営農型発電国際会議の参加報告も交えながら、みなさんと現実的な解決策を探りたいと思います。

映画フキダシヨコ.png「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」公式サイト




発題4.風の力を生かす~日本を救う洋上風力発電~」

               牛山 泉

地球温暖化防止の有力な解決策として、再エネの積極的導入が進んでいる。その中でも、特に洋上風力発電への期待が大きい。日本の洋上風力発電のポテンシャルは群を抜いて大きく、国際エネルギー機関によれば、国内の電力需要の9倍にも達するとされている。持続可能な社会構築の最有力手段として、2020年以降、官民を挙げて日本の洋上風力発電の開発導入が急ピッチで進められている。その最新情報と課題を皆様と共有したい。

  

<講師プロフィール>

福嶋 揚(ふくしま よう)氏

神学と倫理学(哲学)の研究者

東京大学大学院(倫理学専攻)博士課程修了
テュービンゲン大学神学部を経て、ハイデルベルク大学神学部にて神学博士号取得
現在、東京大学大学院、日本聖書神学校、無教会研修所にて講師
公式ウェブサイト yofukushima.com
著書『カール・バルト―破局のなかの希望』(ぷねうま舎 2015年)、
    『カール・バルト―未来学としての神学』(日本基督教団出版局 2018)、その他。

片岡 輝美かたおか てるみ)氏

会津放射能情報センター代表

1961年福島県生まれ、日本基督教団若松栄町教会員。2005年九条の会・西栄町学習会を結成、約10年間「自分のことばで平和を語る」をモットーに月例学習会やピースウォーク、講演会などを企画。2011年3月15日から2週間、被ばくを避けるために末息子、妹親子と三重県へ避難。帰還後、同年7月会津放射能情報センターを設立し代表となる。子ども脱被ばく裁判の会共同代表、これ以上海を汚すな!市民会議メンバー、宗教者が核燃料サイクル事業廃止を求める裁判原告。

近藤 恵(こんどう けい)氏

二本松営農ソーラー株式会社代表取締役

 2006年より二本松市で有機農業経営。3.11原発事故に被災し廃業。2021年よりソーラーシェアリングで農業復帰。
(株)Sunshine(農業法人)、二本松営農ソーラー(株)(営農型発電事業)、二本松ご当地エネルギーをみんなで考える(株)(市民出資の電力会社)、(社)ソーラーシェアリング推進連盟、各社の代表。2022年映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』に出演。

牛山 泉(うしやま いずみ)氏

足利大学 理事・名誉教授

足利大学理事・名誉教授1942年長野県生まれ、1971年上智大学大学院理工学研究科博士課程修了、足利工業大学、講師、助教授を経て、85年より教授。2008年学長、2016年より2022年まで理事長。ガスタービンの研究で学位を取得するが、石油危機を契機に、風力エネルギーなど再エネ研究にシフト。日本風力エネルギー学会創設、風力発電開発導入の政府委員、新エネ財団の風力委員長などを務め、世界風力会議功労賞や文部科学大臣賞などを受賞。

2023年7月30日 (日) 〜 7月31日(月) (日)16:00~(月)16:00
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:15,000円、学生 5,000円(1泊3食込、京都市宿泊税別)
締切日:2023年7月25日(火)までに、要項の項目を下記フォーム、電子メール、電話、Faxで。 
*要項を確認の上、お申込みください。
*できるだけ全日程ご参加ください。やむを得ない場合は、部分参加でも結構です。部分参加の会費は事務局にお尋ねください。
*宿泊室について、1.相部屋でよい。(あれば同室希望者)2.個室希望などお知らせください。
*お申込みには、電子メールなどで受付のお知らせをお送りします。申込み後2~3日経っても返信が無い場合は、お電話などでお問合せください。
*前日正午以後のキャンセル、変更には、キャンセル料金が発生します。
  
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