社会
2020年度修学院フォーラム「社会」
第3回 <エネルギーを考える第9回>
 「原子力に頼らない未来の創り方」
【記録動画Youtube有り】(限定公開)

YouTube 限定公開受付中】
 開催は終了しましたが、フォーラムの記録動画を、Youtubeで限定公開しています。

 視聴ご希望の方は、下欄の申込フォーム、メールなどで

 「2021/2/20 2020-エネルギーを考える-9 YouTube視聴希望」と記載し、①お名前、②メールアドレス、③電話番号(携帯可)をお知らせの上、下記口座に参加費2,000円(学生500円)をお振込ください。

 入金を確認次第、YoutubeのURLを上記②のアドレスにお送りします。

モート開催<Zoom>会場参加もできます。
 2020年は、新型コロナ感染症が世界を覆い、世界の様々な問題が浮き彫りにされ、暮らし方も経済活動も方向転換を迫られる年でした。エネルギーの利用に関しても、従来の大量生産、大量輸送、大量消費という問題点を越えることが求められています。私達は、2011年のフクシマ原発事故以来、何が問題であったのか、問題を克服する道はどこにあるのかを毎年探ってきて、今回はその9回目を迎えます。
 今回は、原発の問題について倫理的観点を含めて根源的に考えてこられたカトリック神学者の久保文彦氏と、市民電力連絡会理事長と発電会社イージーパワーの代表取締役として、再生エネルギー利用の最前線を切り開きながら、自ら電力小売会社も立ち上げ、電力の生産と流通の仕組みを変えようと取り組んでいる竹村英明氏を講師として招き、原子力に頼らない未来の創り方を理論と実践の両面から考えます。   
        企画:木村 護郎クリストフ(上智大学教授)
        小久保  正(京都大学名誉教授)
講師:久保 文彦 
(上智大学神学部講師)
講師:竹村 英明  
(グリーンピープルズパワー株式会社 代表取締役)

  発題1日本のキリスト教会が脱原発を訴える理由

                                         久保 文彦

  戦後日本の宗教者は、核兵器の廃絶を訴える一方、「核エネルギー=原子力」の平和利用については、おおむね消極的に認める態度を取ってきました。かつての反核運動は核兵器廃絶を目指していましたが、原発廃止を目標に掲げていたわけでは必ずしもありません。
福島原発事故後、日本のキリスト教各派は、脱原発メッセージを公開してきました。私が所属するカトリック教会は、2011年11月に司教団が原発の即時廃止を訴えるメッセージを発表し、その後『今こそ原発の廃止を―日本のカトリック教会の問いかけ』を刊行しました(2016年) 。本書の編纂委員の一人として、私は約2年間にわたり執筆と編集作業に携わる機会を与えられました。その間にしばしば質問されたのは、原子力やエネルギー政策の専門家ではないキリスト教会が原発廃止を訴える理由です。この疑問について、改めて私が考えたことをお話しします。

発題2電気を使って、社会を変える!

                             竹村 英明

    私の仕事は再生可能エネルギーの普及拡大。出発点は1986年のチェルノブイリ原発事故。原子力は人類と共存できない。そして代替エネルギーが必須と確信したからです。欧米諸国はめざましく再生可能エネルギーを普及させ、今では世界経済を再生可能エネルギーが引っ張るほどになりました。しかし日本は10年も20年も遅れています。政府と電力会社が原子力にこだわり、その帰結としての福島原発事故を引き起こしました。日本でも政治や会のシステム、ルールの変革が必要です。だから私は、市民運動だけでなく政治団体や事業分野へと踏み出しました。電力会社に反対してきた立場から、今や社会を良い方向に動かす電力会社を作り出すことをめざしています。

 ◎スケジュール◎

   10:00~10:10   開会の言葉
10:10~11:10   発題・講演①  久保 さん
11:10~11:20      休憩
11:20~12:20   質疑応答とはなしあい 
12:20~13:30    休憩(昼食)
13:30~14:30   発題・講演②  竹村 さん
14:30~14:40      休憩
14:40~15:40  質疑応答とはなしあい
15:40~16:00  まとめ
16:00      終了予定

  【来館参加の方へ】
 ・ご出発前に、検温をお願いします。
  (未確認の場合、来館時にお願いいたします。)
 ・ご体調のすぐれない方は、参加をお控えください。
 ・開催中は、マスクの着用をお願いします。
【Zoomによるリモート参加の方へ】
 ・ お申込みを受付後、メールアドレス宛に ログインの案内を送信します。
 ・ 当日10:00までにログインしてください。
 ・ 参加費は、下記いずれかにお振込みください。
      【郵便振替】 01020-1-5184(店番109 当座0005184)
            加入者名 関西セミナーハウス活動センター
      【京都銀行】 修学院支店 (コード 0158 店番145)
              普通預金 3192884
               名義  公益財団法人日本クリスチャン・アカデミー
               関西セミナーハウス活動センター
               所長代行 榎本 栄次
 * お振込の証票をもって領収書に代えます。別途領収書が必要な方はお知らせください。
 
※ リモート映像の録画、録音は、ご遠慮ください。





2021年2月20日 (土) 10:00~16:00
場 所:リモート(Zoom) または 
関西セミナーハウス別館和室
参加費:一般 2,000円、学生 500円
   〈リモート、会場とも〉
定 員:会場は、10名まで
締切日:2021年2月17日
*多数の方が参加して下さることを期待しております。参加して下さる方は、2月17日までにの項目を下記フォーム、電子メール、電話、Faxでお送りください。
*お申込みには、電子メールか電話で受け付けのお知らせをいたします。申込み後2~3日経っても返信が無い場合は、不着の可能性がありますので、お電話などでお問い合わせ下さい。
<講師プロフィール>
久保 文彦(くぼ ふみひこ) 氏
上智大学神学部講師
 1965年長野市生まれ。1988年国際基督教大学教養学部卒、1996年東京都立大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士課程修了。その後、キリスト教研究に転じ、2001年上智大学大学院神学研究科・修士課程修了。現在は、上智大学ほかで、聖書・キリスト教関連科目を担当。 日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を―日本のカトリック教会の問いかけ』(2016年)の編纂委員。カトリック脱核部会所属。原子力市民委員会アドバイザー、カトリック月刊誌『福音宣教』(オリエンス宗教研究所)編集企画委員。
<講師プロフィール>
竹村 英明 (たけむら ひであき) 氏
グリーンピープルズパワー株式会社 代表取締役
 1951年広島生まれ。国会議員秘書や国際環境保護団体グリーンピースを経験。環境エネルギー政策研究所、飯田市での地域エネルギー事業、エナジーグリーンでの環境価値取引事業の後、2014年に市民電力連絡会設立。2015年再エネ発電会社であるイージーパワー(株)設立、代表取締役。2017年電力小売のグリーンピープルズパワー(株)設立、代表取締役。2019年に小売電気事業登録。 グリーンピープルズパワーのホームページhttps://www.greenpeople.co.jp ブログは「竹村英明のあきらめない︕」https://blog.goo.ne.jp/h‐take888
  
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