社会
2018年度修学院フォーラム「社会」
第2回 東アジアの平和と和解
―近代日本人のアジア認識と 平和の取り組みの可能性

講師: 山本 俊正  
(関西学院大学商学部教授・宗教主事)
 今年は明治維新から150年になります。近代日本及び日本人のアジア認識は明治維新以降、アジアへの「侵略」と「連帯」を表裏一体とする思想として形成されてきまし た。またその認識は、アジアに対する日本人の差別意識の根底に横たわる基層を形成 しました。今日、東アジアは、世界で最も高い経済成長を達成し、域内の経済は相互 に強く結びついています。しかし、他方では、近代以来の歴史的経緯から深刻な分断 が続いています。東アジアには冷戦状況が残り、相互信頼が非常に弱いのが特色です。 戦後の日本における教会、NGO、市民社会の取り組みを振り返り、東アジアにおける 平和と和解の実現のためのビジョンと可能性を模索したいと思います。



◎予定スケジュール

          13301500     発題講演                  

                15001530     コーヒーブレーク 

            15:30~17:30   質疑とはなしあい

            
2018年5月12日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:2,300 円、学生 1,000 円(コーヒー付)
締切日:5月9日
<講師プロフィール>
山本 俊正 (やまもと としまさ) 氏
関西学院大学商学部教授・宗教主事
 1952年、東京生まれ。立教大学法学部卒。米国・カリフォルニア州、バークレー太平洋神学校留学(1988年、神学修士)米国・合同メソジスト 教会・カリフォルニア/パシフィク年会にて按手(正教師)。同教団・年会任命により、ハワイ州、ハリス合同メソジスト教会にて副牧師(1988~1992)。日本キリスト教協議会(NCC)国際協力担当幹事就任 (1993年)、第35回NCC総会にて総幹事に選出される。(2003年) NCC総幹事を退任後(2008年)現職。
 著書: 『アジア・エキュメニカル運動史』(単著・新教出版)、『東アジア 平和共同体の構築と宗教の役割』(監修・佼成出版)、『東北アジア平和 共同体の構築のための倫理的課題と実践方法』(監修・佼成出版)『東ア ジアの平和と和解』(編著・関西学院大学出版会)、『ミナト神戸の宗教とコミュニティー』(共著・ 神戸新聞総合出版センター)、『神との冒険―ラクーア自伝』(訳書・キリスト新聞社)、その他。
  
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