開発教育
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2015年度開発教育セミナー
第2回 今、世界でおこっていること~イスラームが問題なのか?
 人権・平和・環境などの地球的課題がテーマの参加型学習。特に日本と世界とのつながりを「持続可能な開発」をキーワードに考える。
講師:岡 真理 
(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
 なぜIS(イスラム国)によって日本人は殺害されたのでしょうか?私たちは改めて歴史を学び、テロを生み出す背景を理解していく必要があります。ボタンの掛け違いを1つ1つ直していくように、私たちができることを1つずつ探していきましょう。
※後藤さんはなぜ殺されたのか...。
 もし、後藤さんがシリアに入らず、人質とならず、殺されることもなければ、日本人/日本社会がシリアやイラクや中東で起きていることに関心をもつことはなかったでしょう。そうした無関心が、文化的暴力として、中東の暴力的事態の維持に加担しているのだと思います。後藤さんが殺されたのは、私たちが、私たちが行使している文化的暴力に自覚的になるためだと思います。セミナーでは、そのような観点からお話させていただきたいと思います。


タイムテーブル

【1日目】
  16:00 ~   セッション1 : 中東イスラーム世界入門           
                  ・自己紹介(セミナーに期待すること)
                  ・「中東ってどこだろう?」
                  ・岡さんのお話と質疑応答 
  18:00 ~  夕 食   
  19:00 ~   セッション2 : パレスチナ問題~報道されること、されないこと
                  ・岡さんのお話
                  ・グループディスカッションと質疑応答
   21:00 ~   交流会
【2日目】      
      9:00 ~   セッション3 :"テロとの戦い"ではなく
    「パレスチナの声、イスラエルの声」
     ・岡さんのお話
     ・グループディスカッションと質疑応答
    2:00      終了予定
2015年7月18日 (土) 〜 19日(日) (土)16:00~(日)12:00
場 所:関西セミナーハウス(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:10,500円(1泊2食込)
締切日:7月12日
<講師プロフィール>
岡 真理(おか まり) 氏
京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 現代アラブ文学研究者。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京外国語大学でアラビア語を学ぶ。在学時代に、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニーの小説を読み、パレスチナ問題、アラブ文学と出会う。以来、現代世界に生きる人間の普遍的思想課題としてパレスチナ問題に取り組む。近年は学生・市民有志による朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰、朗読劇「The Message from Gaza ~ガザ 希望のメッセージ~」の脚本、演出を担当、「文学」の力と「肉声」がはらみもつ可能性を実践的に追究。 著書に、『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社、2000年)、『記憶/物語』(岩波 書店、2000年)、『棗椰子の木陰で 第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社、2006 年)、『アラブ、祈りとしての文学』(みすず書房、2008年)ほか。 訳書に、サイード・アブデルワーヘド『ガザ通信』(青土社、2009年)、ライラ・アフメド『イスラームにおける女性とジェンダー』(法政大学出版、2000年)ほか。
  
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