社会
2016年度修学院フォーラム「社会」
第2回 宗教と戦争を考える〈2〉
新約聖書における暴力からの脱却について

講師:浅野 淳博  
(関西学院大学神学部教授)
 「宗教と戦争を考える〈1〉」では、勝村先生が旧約聖書から「聖戦」の問題を取りあげられました。今回はこの暴力性を内包する旧約聖書をルーツに持つ原始教会が、いかにこの暴力からの脱却を試みたか、新約聖書の思想形成に大きな貢献をなした異邦人への使徒パウロの体験をとおして考えてみたいと思います。そのさいに、旧約聖書と新約聖書とを結ぶ旧約続篇(あるいは外典)において育まれた殉教思想から始めましょう(じつはこの殉教思想において、義人の死の贖罪的意義や死者の復活といった、新約聖書神学における重要な主題が明らかなかたちを取り始めます)。この殉教思想において、被害者が同時に加害者であるという認識にパウロが至ったこと、これが彼を暴力から脱却させる契機となりました。パウロの体験とその思想に、私たちの平和への希求と繋がる部分を見極めたいと思います。



◎予定スケジュール

          13301500     講演・発題                   

                15001530     コーヒーブレーク 

            15:30~17:20   質疑とはなしあい

            17201730  まとめとアンケート記入

2016年11月12日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:2,300円 学生1,000円(コーヒー込)
締切日:11月9日
<講師プロフィール>
浅野 淳博  氏
関西学院大学神学部教授
1960年、島根県松江市に生まれる。フラー神学校にて神学修士号、オックスフォード大学にて哲学博士号を取得。東京基督教大学での非常勤を経て、現在は関西学院大学神学部で教鞭を執る。西日本新約聖書学会会長。日本新約学会理事。単著に:Community-Identity Construction in Galatians (London & New York: T&T Clark, 2005)、『ガラテヤ共同体のアイデンティティ形成』創文社、2012年、共著に:The Oxford Handbook of the Reception History of the Bible (Oxford: OUP, 2011)、『新約聖書解釈の手引き』日本キリスト教出版局、2016年他、翻訳に:R.ボウカム『イエスとその目撃者たち』新教出版社、   2011年、J.ダフ『エレメンツ——新約聖書ギリシャ語教本(改訂版)』新教出版社、2016年他がある。
  
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