いのち
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2013年度 修学院フォーラム「いのち」― 生、老、病、死を考える
第3回 死にゆく人格権 ―自宅で家族に看取られる死が理想なのか?
 iPS細胞の技術は、バラ色の未来だけをもたらしてくれるのか。死ぬ権利が認められたなら、わたしたちは本当に良き死を迎えることができるのか。生、老、病、死をめぐって今話題のテーマをともに考え、深めていきたい。
講師:福島 旭 
(関西学院中学部宗教主事、日本キリスト教団牧師)
 私たちは生の集大成としての死の迎え方を、自分の意志で選択し、あらかじめ設計しておくことはできるのか。宗教的な観点、特に「死にゆく人格権」の保障という視点から自分自身の「いのち」を考える機会としたい。
 一昔前までは、私たちは住み慣れた部屋で家族に見守られて死を迎えることが日常であった。しかし、いつの間にか、現代人の多くは、狭く区切られた冷たい気配に満ちた病室で、弱りきったからだに無理がかかる延命治療の結果、時に自分の思いではなく、家族の意向でからだにチューブが一杯に差し込まれ死の瞬間を迎えるようになった。最近、よく耳にする「平穏死」という形が訴える提言を紹介しながら、どのようにすれば安らかな最期を迎えることができるのか、そして、遺族にとっても慰めとなる形はあるのか、死のあり方について考えてみたい。
2013年10月26日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
参加費:1,000円、学生500円
締切日:10月23日
<講師プロフィール>
福島 旭(ふくしま あきら) 氏
関西学院中学部宗教主事、日本キリスト教団牧師
 1962年、京都に生まれる。関西学院大学大学院神学研究科博士課程前期課程を修了後、島根県にある益田教会と広島南部教会で15年間、牧師として遣わされる。その間、フレーザー幼稚園園長、広島女学院高等学校講師、ホスピス・ボランティア研究会代表、西中国キリスト教社会事業団理事、被爆孤老老人ホーム『清鈴園』運営委員、日本キリスト教団西中国教区副議長等を務める。2002年より現職の関西学院中学部宗教主事・教諭および関西学院大学兼任講師。現在、人権教育主任、カウンセリング(特別支援教育)主任、宗教委員長、学校評価委員長。保護司、西宮市上ケ原青少年愛護協議会評議員。2011年よりFMラジオ『8時だヨ!神さま仏さま』のDJ(キリスト教担当)。著書『GOODNEWS~新約聖書』、『EXODUS~旧約聖書』(新教出版社)他。
  
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