いのち
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2018年度修学院フォーラム「いのち」
第1回 〈老いの日をいかに生き、支えるか―2〉
 往きの医療 vs 還りの医療
  ―わたしたちはどんな死に方をしたいのか?


講師:島田 宗洋  
(救世軍清瀬病院名誉院長)
   往きの医療とは、科学的根拠に基づく救命延命医療のことです。近年、超高齢社会の到来とともに人間学を基本に据えるホスピス緩和医療が大きな注目を浴びています。還りの医療です。第二次世界大戦後、科学的医療はめざましい発展を遂げました。その一方で、人間学的医療や医療倫理は置き去りにされてきました。わが国にホスピスが導入されて約35年が経過していますが、未だにその対象はがん患者さんだけだと誤解されています。諸外国では、がんのみならず、認知症、脳梗塞、慢性心不全など全ての終末期患者さんが緩和医療の対象です。また、多くの先進国では「リビングウイル法」(尊厳死法)が成立しています。最近では韓国や台湾でも同法が成立していますが、わが国では未だにこの法整備がなされていません。このような問題について、現場での経験を踏まえてご一緒に考えてみたいと思います。          


◎予定スケジュール

          13301500     発題講演                  

                15001530     コーヒーブレーク 

            15:30~1730   質疑とはなしあい

             
2018年7月 7日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:2,300 円、学生 1,000 円(コーヒー付)
締切日:7月4日
<講師プロフィール>
島田 宗洋 (しまだ むねひろ) 氏
救世軍清瀬病院名誉院長
1939年兵庫県に生まれる。東京大学医学部医学科卒、医学博士、国立小児病院心臓血管外科医長(埼玉医大、筑波大医学部、東大医学部非常勤講師を兼務)、その後、国立療養所多磨全生園循環器科医長を経て救世軍清瀬病院に入職、ホスピス緩和医療に携わって現在に至る。 1906年、田原淳(たわら・すなお)は 心臓が自律的に拍動するメカニズムを発見して「心臓刺激伝導系」と命名した。2000年、田原淳のドイツ語原著を須磨幸蔵先生と共に英訳してロンドン大学Imperial College Press より出版、世界の主要図書館に寄贈。これにより、田原のノーベル賞を超える偉業が世界史の闇に葬られる寸前に存亡の危機を回避。2003年「世界の心臓学を拓いた田原淳の生涯」(須磨幸蔵、島田宗洋、島田達生編著)をミクロスコピア出版会発行、考古堂書房発売。緩和医療に移ってからは、ドイツ・シュピーゲル誌に絶賛されてベストセラーとなった”Wie wollen wir sterben? (2010, DVA)に長い解説を付けて邦訳し「わたしたちはどんな死に方をしたいのか?」(2016、教文館)を出版、その後、リビングウイルと緩和医療についての啓蒙活動がわたしの使命と考えている。
  
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