いのち
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2016年度修学院フォーラム「いのち」
第1回 いのちを見つめて ~ 介護百人一首 ~

講師:安森 敏隆 
(同志社女子大学名誉教授・歌人)
  五七五七七の「うた」(短歌)が今日まで続いてきたのは<いのち>を見つめ<いのち>をうたってきたからではないかと思い始めたのは、母(義母)の最期の命につき合うようになってからです。寝たきりの母を身近で見ていたらとめどもなく「うた」が出来、わき上がるように浮かんで来たのです。私は短歌を詠むことにより、深い生命の尊さを思い、喜び、癒され、元気になったのです。短歌にはそうした、人を元気付け、浄化させ慰藉するところがある。自分の命から始まって、身近な人、身近なもの、さらには動物の命、植物の命、宇宙の命にまで通底している。このように<いのち>を支え、包んでくれる「介護短歌」は、二十一世紀のたまものとしての「いのちの器」とも言えるのではないでしょうか。人でも多くの方々と共有して、うたってゆきたいと思っています。                     (安森 敏隆)


◎スケジュール    13301500     講演・発題                     

               15001530     コーヒーブレーク 

            15:30~17:20   質疑とはなしあい

            17201730  まとめとアンケート記入

2016年4月23日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:2,300円 学生1,000円(コーヒー込)
締切日:4月20日
<講師プロフィール>
安森 敏隆(やすもり としたか) 氏
同志社女子大学名誉教授・歌人
1942年、広島に生まれる。同志社女子大学名誉教授。博士(文学)。「NHK介護百人一首」代表選者。「ポトナム」短歌会代表。城崎温泉観光大使。日本基督教団宇治教会会員。近年は、介護する人・される人たちへの「介護百人一首」(NHK Eテレ)を中心に介護短歌を提唱。著書に『斎藤茂吉短歌研究』(世界思想社)、『大学教授の介護日誌 男のうた365日』(新葉舘出版)、『介護・女と男の25章』(京都修学館)など多数。歌集に『沈黙の塩』(新風土社)、『わが大和、わがシオン』(玲瓏館)、『百卒長』(青磁社)。対談集『独断の栄耀―聖書見ザルハ遺恨ノ事』(新葉社)。
  
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